僕は男を磨きに暖簾をくぐる①~丸清食堂で高倉健になりたい~

むっちー
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男らしくありたい。
竹を割ったような、猛禽類のような獰猛かつ優しさを抱いた眼を持つ男になりたい。
その目的を達する道は数あれど、ここはおおふなこポータル。
大船渡に関するグルメを極めていくことで男らしくなる道を行こうと思います。
なに!?ただ飯食うだけでそんな変わるわけないだと!?
そういう貴様らには仮面ライダーカブトこと天道総司のこの言葉を贈ろう。
「『食べる』という字は『人』を『良くする』と書く」
そういうわけだから僕は男らしくなるべく、男らしい飯を求め、男らしい海の男どもがたむろするここ「丸清食堂」の暖簾をくぐったのでした。
今日のテーマはそう、男が惚れる男「高倉健」
注文したのがこちら!!カツ丼としょうゆラーメン。
僕はこう呼んでいる「幸福の黄色いハンカチスペシャル」と!!※あくまで個人がそう呼んでいるだけです。
劇中冒頭で出所してきた健さんがこのメニューを頼んでいたのが印象的でした。
2日間何も食べずに臨んだこのシーンは本当においしそうに食べていましたよね。
「ビールがないじゃないか!」といきり立つあなた、ズバリ正解!!
両手でグラスを持って大事そうにビールを飲んでいる名シーンを語らずにはいられませんが、さすがに昼間っから酒かっくらうわけにはいかんので割愛。
まずはこのしょうゆラーメン。
麺は細身の固め。スープの味は昔ながらのあっさり味。具はねぎに始まりチャーシューにメンマにナルト、そして海苔という王道のシンプルさ。
一口すすれば安定感ある古き良き味わいですが、特筆すべきはこのチャーシューのジューシーなこと。
その色艶が物語っているとおり、濃密なコクが凝縮されてる感満載の質感がたまりません。
一口噛めば期待通りじわっとあふれ出す甘い肉汁は、それだけで僕の味覚を旨味の王国へ誘います。
この武骨な男が食するにふさわしいクラシックかつ普遍的なしょうゆラーメンは、僕の男経験値をかなりいい感じに上げてくれたことでしょう。
そして、男飯の代表選手ともいうべき絶対エース「カツ丼」
この紅しょうがの赤と三つ葉の緑、そしてカツと卵の黄色ががっつりアドレナリンをあげてくれます。
丼から沸き立つ湯気のなんと饒舌で甘美なことか・・・
俺を色気豊かに誘いやがって!俺には嫁がいるんだぞ!いただきます!!
覚悟を決め、この三色の具材と飯を同時にかっ込んだとき、その瞬間は訪れます。
・・・
・・・・・
・・・・・・・
うめぇ!!
さっくり衣に包み込まれた肉のジューシーさに、三つ葉の鮮烈な香りと紅しょうがの刺激がマジたまらん!!
ちょっち甘めのタレが染み込んだ卵と白飯は、俺に力を注いでくれるようだ!!
おもむろにしょうゆラーメンのスープをすすればその素朴な味がじんわりなじむから不思議だ!!これぞ日本男児味!!
「これがシャバの味か・・・」
おそらく健さんもそう思いながらカツ丼としょうゆラーメンをかっこんだことでしょう。
そう思いながら食うと、より味が体にしみて血と筋肉に変わっていくのを実感します。
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!健さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!
俺は、俺はいまあんたと同じ道を歩いているよ!!あんたが作った轍をスタンドバイミーしてるよ!!

完 食!!

お勘定をすまし、暖簾をくぐり、再び太陽の光をあびた僕は入店時より一回り大きくなったような気がしました。
額ににじんだ汗をぬぐったとき、確かに僕の男度が1上がったような実感がありました。
が、男の中の男を探求する旅に終わりはありません。
明日からも男道(ダンドウ)に似合う飯を探し、足を動かすことでしょう。
またな!!

丸清食堂

名前丸清食堂
電話番号0192-26-2854
営業時間7:00〜14:00
定休日日曜日、祝日
住所大船渡町字永沢21-1
駐車場
その他 席数:テーブル席36席
決済方法:現金
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