吊るし柿の季節ですねー!

ころりんこ
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先日、釜石市に行った帰りしな、お土産に「甲子柿」購入。熟し柿である。
初めて食べたのだが、まーービックリするほど美味しかった。
でも、大船渡市の熟し柿もすごーくおいしい!
市内全域で「うんだっこ」と呼ぶが、三陸町綾里に限って「ぺとんこ」と呼ぶそうな。
面白いわ。赤崎町から峠をちょっと越えただけで呼び名が変わっちゃう。

今年はいたるところに柿がざらんこざらんこ(昔話風)実っている。
しかし、総じて小粒。吊るし柿をつくるに手間がかかる。
うちのおじさんが毎年つくるのだけど、今年はやめるらしい。
そういうところが多いみたいで、ものすごい量が放置状態。あら~~!

母が生前、「柿を収穫するのは西風(ならいかぜ)が吹き始めてから。それより前に採って吊るし柿にすると酸味がでる」と言っていた。
以前おじさんは待ちきれず、収穫し吊るし柿をつくったら酸っぱくて、ほとんど捨てる羽目になった。
すごいなー!
先人の知恵を引き継いでいる地域の高齢者の言葉って、預言者のそれのようだ。
こういう生活文化って地域の宝物だなーと思う。

綾里で高齢者とお話したとき、「ぺとんこ」の美味しい食べ方を教わった。
卵を売るときに入れている透明のケース。
あれにポテポテのぺとんこを各くぼみに1つずつ入れて、冷凍庫保存。
食べたいときに食べたい数だけもどす。溶けかけが最高とか。

あと、渋柿の渋を抜くのは焼酎でとかって言うけど、気仙地域は面白い。
大きな釜に渋柿を沢山いれて、なんとかっていう草を敷き詰めて、その上からぬるま湯を注ぎ、一晩置くそうな。
何だっけ?葉っぱの名前。えーと。。。よくミョウガの側に自生してるんだって。

あと、知ってる? 吊るし柿の天ぷら。
嫁に来てほどなくして、夕餉に天ぷらがでて、私、シイタケだと思ってかぶりついたら柿だった。
あれは驚いたなー。想像だにしなかった。

越喜来の肥ノ田に「種なし柿」の昔話に登場する原木が山間にある。
なぜかあの辺りの柿には種が1個もなくて、吊るし柿は「ころ柿」呼んで特別美味しい。
http://www.ohanashikororin.org/movie/
ここにこの昔話の紙芝居動画があるから、良かったら見てね。
吊るし柿より以前は、柿を串刺しにしてたってのも面白いよね。

あー、語りだしたらきりがない。長くなってごめんなさい。
三陸鉄道の「さんりく駅」のプラットホームに、吊るし柿が美しく飾ってあるから、是非ご覧あれ。


三陸駅

名前三陸駅
電話番号0192-44-3333
営業時間窓口営業時間 8:00~18:00
URL
その他 売店:窓口営業時間と同じ
トイレ:有
駐車場:有 (無料)
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