※これより先は東日本大震災の被災状況に直接触れる表現が多数出てきます。気分が悪くなる等強いストレスを感じる場合がありますのでご留意ください。
「5000年先まで伝えたい震災の学びをあなたにも。」
『大船渡津波伝承会』は東日本大震災津波襲来時の映像や津波前後の写真展示のほか、 被災経験を持つ館長兼語り部の齊藤賢治さんから、当時の様子、自身が助かった経緯など実際の体験談を直接聞くことができる場所です。
『あなたに助かってほしいから』をテーマに、2018年6月からJR大船渡駅前のおおふなぽーと(大船渡市防災観光交流センター)2階をメイン会場として活動を行っています。(※展示は不定期です)
今回、『大船渡津波伝承会』を管理運営されている齊藤さんにお話を伺いました。
この伝承館が成り立つ根底には、津波映像と、語り部齊藤さんの存在がありました。
写真が趣味の齊藤さんは普段からカメラを持ち歩いており、震災当日偶然にも地震・津波の映像を記録したことが、『大船渡津波伝承会』を立ち上げる動機となりました。
「これから生きる人へ、災害が起きてしまった場合どうすれば助かるかを伝えたい!あの映像を撮ったことで次世代に伝えなくてはならない!」
齊藤さんの強い想いによって、2013年3月11日から伝承活動をスタートされました。
この伝承館が成り立つ根底には、津波映像と、語り部齊藤さんの存在がありました。
写真が趣味の齊藤さんは普段からカメラを持ち歩いており、震災当日偶然にも地震・津波の映像を記録したことが、『大船渡津波伝承会』を立ち上げる動機となりました。
「これから生きる人へ、災害が起きてしまった場合どうすれば助かるかを伝えたい!あの映像を撮ったことで次世代に伝えなくてはならない!」
齊藤さんの強い想いによって、2013年3月11日から伝承活動をスタートされました。
パネル展示では、震災前と地震発生時(2011年3月11日10時07分19秒)から時系列に展示され、当時何が起きたのか事実を知ることができます。
想像以上の街の変化、支援救助隊の様子からも当時の過酷な状況が伝わり胸が締め付けられる気持ちになりました。
その過酷な状況から、大船渡が復興に向けて変化する様子も空撮映像として見ることができます。
体験記や、もし災害が起きてしまった場合、どのような行動と対策をすべきかまとめられています。また、子ども達にも伝わりやすく学べるアニメーションの「防災紙芝居」もあるので親子で一緒に学ぶこともできます。
パネル展示では、震災前と地震発生時(2011年3月11日10時07分19秒)から時系列に展示され、当時何が起きたのか事実を知ることができます。
想像以上の街の変化、支援救助隊の様子からも当時の過酷な状況が伝わり胸が締め付けられる気持ちになりました。
その過酷な状況から、大船渡が復興に向けて変化する様子も空撮映像として見ることができます。
体験記や、もし災害が起きてしまった場合、どのような行動と対策をすべきかまとめられています。また、子ども達にも伝わりやすく学べるアニメーションの「防災紙芝居」もあるので親子で一緒に学ぶこともできます。
大船渡津波伝承会では1日に2回、語り部齊藤さんによる伝承プログラムが行われています。(事前予約制)
地震直後から津波到達の映像を、齊藤さん自身の被災体験を踏まえ解説いただく、約1時間のプログラムです。
今回フナコもプログラムに参加させて頂き、未だかつてない映像に恐怖を感じ、直接お話を伺うことで当時の出来事や震災についてより深く知ることができました。
実際に『見る』『聞く』『学ぶ』というこの経験が、次の世代への教訓としてとても重要だと感じました。
プログラムに参加していた方で、大阪で中学校の教師をされている女性にお話を伺いました。
「今まで被災された方から直接話を聞く機会がなく、今回『大船渡津波伝承会』を目的に大船渡へ来ました。当校は海抜0メートル以下にあるので、浸水エリアを再確認したり、防災津波訓練も行っていますが、避難の意識をもっと高められるようプログラムを通じて、生徒の防災学習の教訓に役立てたいです。」とお話してくださいました。
こうして大船渡津波伝承会から全国へ『過去』が『未来』へと繋がれていくんですね!
「三陸沿岸は大体2〜30分も歩けば、丘に上がることが可能な地形です。なのに大勢の方が亡くなってしまった。つまり逃げなかった人が多かったという現実です。しかし、日頃の防災訓練や意識によって命を守ることができると私は考えています。」と齊藤さんは語ります。
事実を知り、後世に残し、心構えを未来へ伝える『大船渡津波伝承会』。そう、全ては『あなたに助かってほしいから』に尽きるのです。
「三陸沿岸は大体2〜30分も歩けば、丘に上がることが可能な地形です。なのに大勢の方が亡くなってしまった。つまり逃げなかった人が多かったという現実です。しかし、日頃の防災訓練や意識によって命を守ることができると私は考えています。」と齊藤さんは語ります。
事実を知り、後世に残し、心構えを未来へ伝える『大船渡津波伝承会』。そう、全ては『あなたに助かってほしいから』に尽きるのです。
「全員に全てを理解してもらうのは難しいけれど、何千分の一、何万分の一の人が自分ごととして本気で考えてくれたら、それで嬉しいです。「当たり前」は奇跡の積み重ねであって、いつ不測の事態になるか誰も分からない。だからこそ、人の力になることをやろうと思っています。ボランティアなのでお金にはならないけれど、『齊藤さんのお陰で助かりました』という人が一人ぐらい将来出てきてくれれば嬉しいですね。それは私がいなくなった後かもしれないけれど(笑)」
冗談を交えながら話して下さった齊藤さんの包み込むような優しさと芯のある姿にとても感動しました・・・!
「全員に全てを理解してもらうのは難しいけれど、何千分の一、何万分の一の人が自分ごととして本気で考えてくれたら、それで嬉しいです。「当たり前」は奇跡の積み重ねであって、いつ不測の事態になるか誰も分からない。だからこそ、人の力になることをやろうと思っています。ボランティアなのでお金にはならないけれど、『齊藤さんのお陰で助かりました』という人が一人ぐらい将来出てきてくれれば嬉しいですね。それは私がいなくなった後かもしれないけれど(笑)」
冗談を交えながら話して下さった齊藤さんの包み込むような優しさと芯のある姿にとても感動しました・・・!
「震災直後は来館者が約6000人以上いたけれども、今では2000人以下に減り、まさに風化が進んでいると肌で感じます。」と語る齊藤さん。
『大船渡津波伝承会』を通じ、防災意識が高い街になれば、みんなで大船渡を守ることにつながる大切な場所だとフナコは感じました。
『あなたに助かってほしいから』その想いを後世に伝え、一人でも多くの命を助けるためにも全国の方に来館して欲しいです。
自然災害は突然やってきます。
未来へ繋げることの大切さを一人でも多くの方にと心から願います。
2023年6月 更新
電話番号 | 0192-47-4408 |
---|---|
営業時間 | 10:00〜15:00 |
定休日 | 水曜日 |
住所 | 大船渡町字茶屋前7-6 (大船渡市防災観光交流センター2F) |
URL | |
その他 |
※「一般社団法人大船渡津波伝承館」は解散し新たに2023年4月1日より「大船渡津波伝承会」と名称を改めました。 常時展示ではなく不定期展示となりますので、ご来館の際はお問い合わせください。 ◆語り部プログラム 資 料 代:大人(高校生以上)500円 中学生300円 小学生100円 (映像やお話の資料代として頂戴しております) 申し込み:予約制(3日前までにお願いします) 申込方法:HPからお願いしております。 ◆館外活動(紙芝居) 津波伝承会が制作した紙芝居『吉浜のおゆき』を、大船渡出身の舞台俳優「横道毅」がご要望のある場所にて紙芝居を実演しております。 |
PR | 大津波の脅威と経験を映像や語り部を通じて後世に伝えるための場所です。1日2回、語り部による津波映像の解説と被災体験談を聞くことが出来ます。(※不定期)(※要予約) |