毎年、小正月の1月15日には三陸町吉浜(よしはま)地区に伝わる「スネカ」が家々をまわります。
鬼とも違う、むしろイヌやウマに近いような形相をしているこのスネカは、「奇怪なもの」や「得体のしれないもの」とされ、小正月の夜に山から人里へ下りてくるとされています。
冬の間、怠けて囲炉裏のそばで寝転んでばかりいると、脛(スネ)に赤いまだら模様の斑点ができてしまい、「スネカワタグリ」が、それを剥ぎ取りに来ると伝えられています。その「スネカワタグリ」が「スネカ」の語源と言われているそう。想像しただけでも・・・こわい・・・痛い・・・
江戸時代から続くと言われているスネカですが、「吉浜スネカ保存会」のメンバーと、中学生が中心となり今も継続しています。
また、吉浜内の数部落では、小学生によるスネカが家々をまわるところもあるそうです。
吉浜のスネカは背中に米俵のようなものを背負っていますが、この背中、よ~~く見てみると…
なんと小さい子どもの「靴」を片方だけつけているんです。なぜそこにあるのか…ストーリーを想像するとゾッとしませんか…
江戸時代から続くと言われているスネカですが、「吉浜スネカ保存会」のメンバーと、中学生が中心となり今も継続しています。
また、吉浜内の数部落では、小学生によるスネカが家々をまわるところもあるそうです。
吉浜のスネカは背中に米俵のようなものを背負っていますが、この背中、よ~~く見てみると…
なんと小さい子どもの「靴」を片方だけつけているんです。なぜそこにあるのか…ストーリーを想像するとゾッとしませんか…
ちょうど吉浜こども園にスネカが行く!との情報をかぎつけ、先回り。
いつも通りお迎えを待つかわいい子どもたちがキャッキャッと遊んでいると…
突然来ました!小学生が扮するスネカです。
「泣ぐわらすいねがぁぁぁ!」
(訳:泣く子どもはいませんか)
「言ぅーごど聞かねぇわらすいねがぁぁ!」
(訳:言うことを聞かない子どもはいませんか)
「いやだぁぁぁ!」
「たすけてぇぇぇ!」
「先生~~~~~!」
あちこちからいろんな言葉が聞こえてきます。
逃げ惑う子、キョトンとする子、真っ先に隠れる子、小さい子を守ろうとする子。
なかなか帰ろうとしないスネカに、年中組のお兄ちゃんと、年長組のお姉ちゃんが立ちはだかります。
「泣く子はいません!」
「帰ってください!」
でも、ちいさな声ではスネカに届きません。
もう一度、大きな声で。しっかり手を繋いで。
そんな光景を目にした子持ちのカメラマンの頬には一筋の涙が・・・。
ああ。子どもってこうして成長していくんだな。スネカさん、ありがとう。
こうして小学生のスネカも、数部落、数班に分かれて各家をまわります。
寒い中、明るいうちにスタートしたと思えば終わるころには真っ暗。本当にお疲れ様でした。
一方、こどもスネカが回り終えるころ、大人スネカが出発します。
なんとその数300世帯以上。およそ25人ほどで数班に分かれ、一軒ずつ回っていきます。
大人のスネカは家の壁をドンドン鳴らし、鼻をフゴフゴ鳴らし、太もも付近に付いているアワビの貝殻をカンカン鳴らし大声を出しながら現れます。
さすがに怖くてピント合いませんでした(笑)
一方、こどもスネカが回り終えるころ、大人スネカが出発します。
なんとその数300世帯以上。およそ25人ほどで数班に分かれ、一軒ずつ回っていきます。
大人のスネカは家の壁をドンドン鳴らし、鼻をフゴフゴ鳴らし、太もも付近に付いているアワビの貝殻をカンカン鳴らし大声を出しながら現れます。
さすがに怖くてピント合いませんでした(笑)
「吉浜のスネカ」はずいぶんと知れ渡ってきており、今では出発前に各報道カメラマンや、趣味のカメラマン問わず集合写真を撮る時間が設けられています。
私も今回そこに潜入致しましたが、まあカメラマンの多いこと!そしてほとんど男性のため、背の低い私は撮れる場所がありませんでした(笑)
そのくらい、様々な角度から注目されてきている証拠ですよね☆
これからも、途絶えることなく伝承していくことを願っております。
※今回撮影させて頂いたものは事前に許可を取りました。
2020年5月 更新
住所 | 三陸町吉浜地区 |
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URL | |
その他 |
開催日:毎年1月15日(小正月) 問合せ先:大船渡市教育委員会生涯学習課 TEL:0192-27-3111 |
PR | 三陸町吉浜で毎年1月15日に行われる行事。 平成16年2月に重要無形民俗文化財に指定され、怠け者への戒めを行います。 |